☆気ままに、「893」医師日記♪☆
薬剤師でもある、まだ成り立ての小児科医が綴る、☆涙あり笑いありの奮闘記♪
キリ番は誰の手に??

5900や6000などの
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見た人はご一報ください♪
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k1sh

Author:k1sh
小児科医のヒヨコ(ひよっこ?)です
伝えることが好きです。

「人を助ける仕事をしたい!」
と薬学の道を目指すも、
インドで人生変える出会いを体験
一念発起医学部を目指すことに。

暗雲の中を漂いながらも(回想記
無事医学部学士編入学試験合格

卒業後研修医時代(奮闘記)を終え
現在小児科医としてスタート。
その小児の笑顔に触れ、
嬉し楽しい毎日を過ごす一方、
ちょっぴりほろ苦い経験もしながらも、
日々過ごしています。(巣立期

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奮闘記43:Case9「偏に風の前の塵に同じ…」
Case9 ラストです。


祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
?平家物語より?

ワタリさんは忘れられない患者さんとなりました。

Case9「1/4 ワタリ(仮名)さんとの出会い」
Case9「2/4 退院日の涙のワケは?」
Case9「3/4 ワタリさんとの再会」
Case9「4/4 偏に風の前の塵に同じ…」




前回までで
寂しくて涙を流して退院された
心不全の80歳台の患者さん「ワタリさん」(仮名)
状態が悪化したようで、再入院しました。
とある日、病室へ向かってみると……

-------------------------------------------

確かそれは朝食の時間だったと思います。
自分の担当患者さんの診察を終えて、
ワタリさんのところへ行ってみました。

するとワタリさんはどうやらご飯を食べた後のようでした。


k1sh「ワタリさん、おはようございます」
ワタリさん「あらぁ、おはようございます」


ふと残してあった朝食を見てみました。


k1sh「……ワタリさん、全然食べてないじゃないですか、
   食欲が無いんですか?」
ワタリさん「そうねぇ……」
k1sh「……………………」
ワタリさん「……もう、駄目になっちゃった……。」

そんなこと言わないでくださいよ、
と言いたかったけれど、そのようなことは言わずに、
その時は大して気にもしませんでした。

k1sh「あれっ? ワタリさん、吐きましたか?」

ワタリさんの服が少し食べ物で汚れていました。

k1sh「ちょっと待っててくださいね、看護師さんにお願いして、
   着替えさせてもらいましょう」


そういって病室を後にしました。
そして担当の看護師さんにその事を伝え、
自分はその日の仕事に向かったのでした。






次の日、同じようにその病室へ向かいました。



k1sh「あれっ!?」


何か変でした。



病室に、ワタリさんの名前のプレートが無くなっていたのです。
ワタリさんのいたベッドにも誰もいなくなっていました。



……もしかして……



病室を移動するときは、
その患者さんの状態が悪くなって、
個室に移ることがあります。

はたまたただ病院側の部屋の都合で
特に患者さんの状態とは関係の無い移動もあります。



k1sh「……」


とにかく嫌な予感がしました。
ナースステーションに戻り、
入院患者さんの病室一覧を見てみました。

………ない、やっぱりない………



そのとき、横でとある看護師さんが、
電話をしていました。


看護師「…はい、その方は昨日亡くなったので、
    その薬は要らなくなりました……」



……えっ? 誰が? 誰が亡くなったって?……



近くにあった椅子に腰掛け、
横に居た看護師さんに聞いてみました。



k1sh「あの……」
看護師「はい?」
k1sh「あの……、聞くのがとても怖いんですけど」
看護師「はい、どうしました?」
k1sh「ワタリさんは、亡くなったんですか?」

その間は永遠にも感じました。




看護師「はい、昨日の夜に亡くなりました」





胸に衝撃が走ったのを今でも覚えています。





研修医となって、もうじき一年弱。
沢山の方が亡くなるのを看取ることもありました。
悲しいことに、慣れてしまった部分もあります。



しかし、さすがに今回はこたえました。



まさかこんなに早く亡くなるとは思わなかったし、
前日の朝には普通に会話もしてたのです。


……もう、駄目になっちゃった……


あの一言がこんな意味だったなんて……。



なくなる瞬間に立ち会えるのなら、
様々なステップがあり、その中で受け入れることも可能かもしれません。

しかし、前日には話をしていたのに、
次の朝になったら、もうプレートなくなり、
ベッドもきれいになっていて、
もうこの方はこの世にいません、なんていわれたら、
なかなか受け入れにくいものがあります。




こんな時に思い出すのが、平家物語の出だし。

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ
偏(ひとえ)に風の前の塵に同じ



筆者は国語が得意ではありませんでしたが、
この一節は良く覚えています。

物事は常に変わりゆく「無常観」を表していたと思います。
権力のあるものもいつかは滅びる、
それは風の前の塵のようだ…。


その延長上で、同様に無常観をテーマにした古文がありました。
人の命も元気そうに見えていても、
次の日には亡くなっていたりする。
結局は人の命も風の前の塵のようなものだ……。

そう先生が話してくれたのを思い出します。




今日出会った沢山の人も、
ひょっとしたら明日誰かがいなくなっているかもしれない。
そもそも自分の命さえ、
なんらかの事故に遭えばもう終わりかもしれない。

だからこそ、言いそびれたこと、やりそびれたことのないように、
一日一日を過ごそう。
当たり前に思っている様々ことは、
結局は偏に風の前の塵に同じなのだから。


ワタリさんは、その事を教えてくれたのです。



数百年も前に書かれたその言葉が今もなお人々の心に
影響を与え続けていることに驚かされるとともに、
きっと人間が存在する限り、
今後も変わらず続いていくものなのでしょう。



Case9「偏に風の前の塵に同じ」
(了)


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